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絞り優先モードは、F値(絞り)だけを自分で決めて、シャッタースピードはカメラにまかせる撮影モードです。
モードダイヤルの表示は、キヤノンでは「Av」、ニコンやソニーでは「A」です。
背景をぼかしたい、手前から奥までくっきり写したい。
そんな「写り方」を自分で選びたいときに、いちばん使いやすいモードです。
私自身は、ふだんほとんどマニュアル(M)で撮っていて、絞り優先などのほかのモードはくわしくありません。
そこで今回、カメラメーカーの公式の説明をもとに、基本をまとめました。
絞り優先モードとは? F値を決めるとシャッタースピードが自動で決まる
キヤノンのEOS R5の説明書では、絞り数値を設定すると、被写体の明るさに応じて、カメラが標準露出に必要なシャッタースピードを自動的に設定すると説明しています。
Avは「Aperture value(アパーチャーバリュー)」の略で、開口量(レンズの開き具合)のことだそうです。
ニコンのZ fの説明書では、Aモードは、背景のぼかし方を調節して撮りたいときなどに使うモードとして紹介されています。
ほかのモードとのちがいも、ニコンの説明書で確かめておきましょう。
- P(プログラムオート):シャッタースピードと絞り値の両方をカメラが決める
- S(シャッター優先オート):シャッタースピードを自分で決め、絞り値はカメラが決める
- A(絞り優先オート):絞り値を自分で決め、シャッタースピードはカメラが決める
- M(マニュアル):シャッタースピードと絞り値の両方を自分で決める
F値の決め方。小さくするとぼけて、大きくすると奥までくっきり
F値(絞り数値)を小さくすると絞りが開き、ピントの合う範囲がせまくなります。
大きくすると絞りが閉じ、ピントの合う範囲が前後に広くなります(キヤノン)。
キヤノンの写真用語集には、2枚の作例が並んでいます。
絞り優先でF2.8(そのレンズの開放)にして背景をぼかした写真と、プログラムAEで撮って、F14まで自動で絞られ、背景がうるさくなった写真です。
カメラまかせのモードでは、ぼかしたい場面でもF値が大きくなることがある、ということですね。
迷ったときは、次のように考えると決めやすくなります。
- 人物や花を背景から浮かび上がらせたい:開放(いちばん小さいF値)に近い数字に
- 風景を手前から奥までくっきり写したい:キヤノンの用語集では、広角レンズでF11くらいに絞る例が紹介されています
キヤノンは、いろいろな被写体で、開放・F8・F16と段階的に絞り値を変えて撮り、仕上がりのちがいを比べてみることもすすめています。
絞り優先モードの使い方。設定は3ステップ
細かい操作は機種によってちがいますが、流れはどのカメラも同じです。
- ①モードダイヤルを「A」または「Av」に合わせる
- ②ダイヤルを回して、F値を決める
- ③シャッターボタンを半押ししてピントを合わせ、撮る
設定できるいちばん小さいF値と大きいF値は、レンズの種類によって異なります(ニコン)。
絞り優先で注意したいのは、シャッタースピードの遅れ
絞り優先では、F値を大きくする(絞り込む)ほど、シャッタースピードは遅くなります。
キヤノンの写真用語集には、F5.6で1/250秒になる場面で、1段絞ってF8にすると1/125秒に遅くなる、という例があります。
暗い場所で絞り込むと、シャッタースピードが遅くなりすぎて、ブレやすくなります。
撮る前に、シャッタースピードの表示を見るくせをつけておきましょう。
EOS R5の説明書では、シャッタースピードの「30″」が点滅したら露出不足で、F値を小さくするか、ISO感度を上げるよう案内しています。
反対に「1/8000」が点滅したら露出オーバーで、F値を大きくするか、ISO感度を下げます。
絞り優先は、「どう写したいか」をF値でカメラに伝えるモードです。
絞り優先が向いている場面・向いていない場面
キヤノンの写真用語集では、絞り優先AEは、動きのない花や風景などを、ピントの合う範囲を考えながら撮るのに最適としています。
一方、スポーツや鉄道、滝や川など水の流れを生かす風景は、シャッタースピードを自分で決める「シャッター優先AE」(TvやS)が向いています(キヤノン)。
まずは身近な花や小物で、F値を変えながら何枚か撮ってみてください。
同じ被写体でも、背景の写り方がはっきり変わるのが分かるはずです。
参考にした公式ページ(2026年10月に確認)
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