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RAW現像のあと、書き出しに時間がかかって、待ち時間が長いと感じていませんか。
結論から言うと、遅い原因を、順番に切り分けていくのが近道です。
この記事では、見直す順番を5つにまとめます。
部品を替えるのは、設定を見直したあとで十分です。
Lightroom Classic(Windows)の設定名は、アドビ公式ヘルプの英語の表記で書きます。
日本語表示のときは、名前が少し違うことがあります。
先に切り分ける。遅いのは、どこ?
「書き出し」の遅さと、「現像中の画面の重さ」は、原因が別なことがあります。
- 書き出しのボタンを押してから、終わるまでが長い:①②③⑤を見ます。
- スライダーや写真の切り替えが重い:①②③④を見ます。
試すときは、同じ10枚くらいの写真で、1つ変えるたびに時間を測ると、効いたかどうかがはっきりします。
遅い原因を、順番に切り分けていくのが近道です。
① 同時に動かしているソフトと、メモリを見る
Windowsでは、Ctrl・Shift・Escキーを同時に押すと、タスクマネージャーが開きます。
「パフォーマンス」の「メモリ」で、使っている量が分かります。
書き出し中に、ほぼいっぱいになっているなら、メモリ不足の可能性があります。
ブラウザーのタブを開いたまま、ほかの重いソフトも動かしていると、メモリを取り合います。
書き出しの間だけ、閉じてみましょう。
アドビの動作環境では、メモリは最小8GB、推奨16GB以上とされています。
足りないなら、メモリの増設も選択肢です。
使っているパソコンに合う規格を、先に確かめましょう。
② 保存先のドライブと、キャッシュを見る
Lightroom Classicは、写真・カタログ・キャッシュを、何度も読み書きします。
アドビは、SSDに置くと、速くなることがあると案内しています。
外付けドライブから直接作業すると、遅さや不安定さの原因になりやすい、とPCメーカーのPuget Systemsは注意しています。
空き容量が少ないと、キャッシュやプレビューを置く場所が足りなくなります。
余裕を持たせておきましょう。
環境設定(Windowsでは「Edit」→「Preferences」)の「Performance」に、Camera Rawのキャッシュ(一時的に置いておく場所)の最大サイズを決める項目があります。
アドビによると、キャッシュを大きくすると、より多くの画像データを置けるので、プレビューの作成が速くなります。
キャッシュを置くドライブに、その分の空きがあることが前提です。
③ GPUの設定を見る
環境設定の「Performance」に、「Use Graphics Processor」という項目があります。
選べるのは「Off」「Auto」「Custom」です。
「Custom」にすると、書き出しにGPUを使う「Use GPU for Export」などを、個別に決められます。
アドビは、GPUを使うと、4Kや5Kのような高解像度のディスプレイで、特に表示や調整が速くなると案内しています。
GPUがきちんと働くかは、GPUメモリの量や、グラフィックスドライバーの状態にも関わります。
ドライバーが古いなら、更新を試してみましょう。
不具合が出るときは、いったん「Off」にして比べるのも、ひとつの方法です。
④ プレビューとカタログを整える
取り込みのときの「Build Previews」では、「Minimal」「Embedded & Sidecar」「Standard」「1:1」から選べます。
「1:1」は、100%表示用のプレビューです。
作るのに時間はかかりますが、あとで100%表示にするときの待ちを減らせます。
カタログ設定(Windowsでは「Edit」→「Catalog Settings」)の「File Handling」には、「Standard Preview Size」「Preview Quality」「Automatically Discard 1:1 Previews」があります。
「Standard Preview Size」は、画面の解像度と同じか、それ以上が目安です。
同じカタログ設定の「Metadata」には、「Automatically Write Changes Into XMP」があります。
ほかのソフトと行き来しないなら、オフにしても、変更はカタログに残り、書き出した写真にも反映されます。
Adobe Bridgeなど、ほかのソフトと行き来するなら、オンのままが便利です。
動きが重くなってきたら、「File」→「Optimize Catalog」で、カタログを整理する方法もあります。
⑤ 書き出しの設定を見直す
書き出しの画面には、処理の重さや仕上がりに関わる設定があります。
- Image Format と Quality:JPEGのQualityは、0〜100の数字で決めます。用途に合わせて選びます。
- Resize to Fit:Webやスマホで見るだけなら、小さく書き出す。書き出す画素数が減るぶん、処理が軽くなることがあります。
- Output Sharpening:「Sharpen For」で、Screen・Matte Paper・Glossy Paperから選び、「Amount」で、Low・Standard・Highから選びます。
どれも、仕上がりに関わる設定です。
速さだけで決めずに、見比べながら選びましょう。
一度にたくさん変えず、1つずつ変えて、時間と仕上がりを確かめるのがコツです。
それでも遅いときは、部品の見直し
設定を見直しても遅いなら、パソコンの部品が足りていないのかもしれません。
Puget Systemsによると、コアが8個くらいを超えて効きやすいのは、書き出しやプレビューの作成など、一部の処理です。
見直す順番は、メモリ、SSD、CPU、GPUが目安です。
考え方は、こちらの記事にまとめています:RAW現像用の自作パソコン、予算はどこにかける? 優先順位の考え方
まとめ
- 同時に動かしているソフトと、メモリを見る
- 保存先のSSDと、空き容量、キャッシュを見る
- GPUの設定(Use Graphics Processor)を見る
- プレビューとカタログを整える
- 書き出しの設定を、1つずつ見直す
順番に確かめていけば、原因が見つかりやすくなります。
参考にした情報
- アドビ「Lightroom Classic の動作環境」
- アドビ「Lightroom Classic のパフォーマンスの最適化」
- アドビ「ディスクまたはCDへのファイルの書き出し」
- Puget Systems「Hardware Recommendations for Lightroom Classic」(英語)
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