冬の静電気はなぜ起きる? バチッを防ぐ湿度・服の組み合わせ・触り方のコツ

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冬になると、ドアノブや車のドアで「バチッ」とくる静電気。
おもな原因は、空気の乾燥と、服どうしのこすれ合いです。

防ぐコツは、大きく分けて3つあります。
部屋の湿度を保つこと、服の組み合わせを選ぶこと、金属への触り方を変えることです。

この記事では、静電気が起きるしくみと、今日からできる防ぎ方を、花王・関西電力・東京電力エナジーパートナーなどの公式の情報をもとにまとめました。

静電気はなぜ起きる? プラスとマイナスのバランスがくずれるしくみ

身の回りの物は、ふだんはプラスとマイナスの電気がつり合っています。
こすれたり、くっついたりして、このつり合いがくずれた状態が静電気です。

くずれたつり合いを元に戻そうとして、電気が一気に流れるのが「放電」です。
あの「バチッ」という痛みは、この放電によるものです。

関西電力の解説では、静電気が起きる原因を3つに分けています。

  • 接触帯電
    物と物が触れ合うだけで起きる。プラスチックの下敷きに紙がはりつくのが、この例です
  • 摩擦帯電
    物がこすれ合って起きる。服を脱ぐときや、車のシートと体がこすれるときです
  • 剥離帯電(はくりたいでん)
    くっついていた物をはがすときに起きる。食品用のラップを引き出すときなどです

冬に静電気が多いのは、空気の乾燥と重ね着のせい

空気中の水分が少ないと、体にたまった電気が空気中へ逃げにくくなります。
秋から冬に静電気が多いのは、この空気の乾燥が関係しています(関西電力)。

もう1つの理由は、服です。
花王によると、冬は寒くて服を重ねて着るため、服どうしがこすれて静電気が起きやすくなります。

肌の乾燥も関係します。
乾燥肌の人は肌の水分が少なく、静電気がたまりやすいとされています(関西電力)。

静電気を防ぐ方法1 部屋の湿度を保つ(目安は60%程度)

まず見直したいのが、部屋の湿度です。
花王は、加湿器などで室内の湿度を60%程度に保つと効果的としています。

東京電力エナジーパートナーの記事では、室内の湿度の目安を40〜60%としています(東京都保健医療局の指針より)。
湿度計を1つ置いておくと、乾きすぎに気づきやすくなります。

加湿器がないときは、部屋に洗濯物を干したり、コップに水を入れて置いたりする方法もあります(関西電力)。

静電気を防ぐ方法2 服の素材の組み合わせと柔軟剤

静電気の起きやすさは、服の素材の組み合わせでも変わります。
花王によると、繊維を並べた「帯電列」で位置が離れている素材どうしほど、こすれたときに静電気が起きやすくなります。

  • 起きにくい組み合わせの例
    アクリルのセーターと、ポリエステルのフリース
  • 注意したい組み合わせの例
    アクリルのセーターと、ナイロンのダウンジャケット

関西電力の解説では、綿・麻・絹などの天然素材は、静電気が起きにくいとされています。
服の素材は、内側についている取扱い表示で確かめられます。

洗濯のときの柔軟剤も役に立ちます。
柔軟剤は繊維の表面をなめらかにしてこすれを減らし、電気を逃がしやすくします。使いすぎず、決められた量を守りましょう(関西電力)。

金属に触る前に、まず木や壁へ。手のひら全体で、そっと。

静電気を防ぐ方法3 ドアノブや車のドアの触り方を変える

ドアノブなどの金属に触る前に、木の家具やコンクリートの壁など、金属以外の物に触っておきます。
体にたまった電気を、先に少しずつ逃がすためです(関西電力・東京電力エナジーパートナー)。

金属に触るときは、指先ではなく、手のひら全体で触れます。
指先だと放電が一点に集まり、痛みを感じやすいからです(関西電力)。

ほかにも、次のような工夫があります。

  • 靴は、ゴム底より革底のほうが静電気をためにくい(花王・関西電力)
  • 床に足をこすらないように歩く(花王)
  • 手洗いのあとは、ハンドクリームで手の乾燥を防ぐ(花王・関西電力)
  • 静電気除去のスプレーやキーホルダーなどの専用グッズを使う(東京電力エナジーパートナー)

セルフ式ガソリンスタンドでは、給油の前に静電気を逃がす

冬に特に気をつけたいのが、セルフ式のガソリンスタンドです。
東京消防庁は、静電気の火花が、給油口から出るガソリンの蒸気に引火するおそれがあるとしています。

給油キャップを開ける前に、静電気除去シートや車の金属部分に触れて、静電気を逃がしてから給油を始めましょう。

静電気は、しくみが分かれば防ぎ方も見えてきます。
まずは部屋の湿度と、ドアノブの触り方から試してみてください。

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