RAW現像用の自作パソコン、予算はどこにかける? 優先順位の考え方

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RAW現像用のパソコンを自作するとき、予算をどこにかければいいのか、迷いますよね。

結論から言うと、お金をかける順番の目安は「メモリ」「SSD」「CPU」「GPU」の順です。

この記事では、部品の名前や金額ではなく、考え方をまとめます。
根拠は、アドビの公式の動作環境と、PCメーカーが公開している情報です。

まず結論。お金をかける順番

  1. メモリ:足りないと、パソコン全体の動きが急に重くなりやすい部品です。
  2. SSD:カタログ(写真の管理データ)や写真を置く場所。速さと空き容量が大切です。
  3. CPU:現像の土台です。ただし、コア数を欲張る必要はありません。
  4. GPU:条件を満たしていれば、まずは十分です。AI機能を使うなら見直します。
  5. モニターと保存用ストレージ:パソコン本体とは別枠で、最初から予算に入れておきます。

この順番は、公開されている情報を並べて、私が整理した目安です。
アドビやメーカーが順位を決めているわけではありません。

自作のよさは、必要なところにだけお金をかけられること。

アドビの動作環境で、最低ラインを知る

Lightroom Classic(Windows)の公式の動作環境には、次のように書かれています。

  • メモリ:最小は8GB。推奨は16GB以上
  • ストレージ:速いSSDの使用を推奨
  • GPU:最小はDirectX 12対応で、GPUメモリ2GB。4Kなどの高解像度ディスプレイでは4GB以上。AI機能(ノイズ除去など)をフルに使うなら、専用のGPUメモリ8GB以上(共有メモリなら16GB以上)
  • モニター:推奨は1920×1080以上

数字は、バージョンが上がると変わることがあります。
買う前に、公式ページで最新の内容を確認してください。

メモリ:まず余裕を持たせたい

アドビの推奨は16GB以上です。

アメリカのPCメーカーのPuget Systems(ピュージェット・システムズ)は、Lightroom Classic向けに32GB以上を勧めています。

メモリが足りなくなると、パソコンがストレージを代わりに使う「仮想メモリ」が働いて、動きが重くなる、と説明されています。

メモリは、あとから足せる部品でもあります。
ただし、マザーボードのスロット数と、使える規格が決まっているので、最初に確かめておきます。

SSD:速さと空き容量、置き場所を考える

アドビは、速いSSDを使うことを推奨しています。

Puget Systemsは、OSとアプリを入れるドライブと、写真とカタログを置くドライブを分ける、2つのドライブ構成を勧めています。

外付けドライブから直接作業するのは、遅さや動作の不安定さの原因になりやすい、とも注意しています。

写真は増え続けます。
容量には、余裕を見ておきましょう。

CPU:コア数より、1つ1つの速さ

Puget Systemsによると、Lightroom Classicの処理の多くは、少ないコアで動くつくりです。

コアが8個くらいを超えて効きやすいのは、書き出しやプレビューの作成など、一部の処理だけだそうです。

つまり、コア数をとにかく増やす選び方は、効果が出る場面が限られます。
書き出しを毎日たくさんする人は、少し多めを考えてもよさそうです。

GPU:条件を満たしていれば、まずは十分

GPUは、アドビの動作環境にあるGPUメモリの条件を満たしているかどうかが、最初の目安です。

Puget Systemsは、Lightroom Classicの中心の処理は、グラフィックスカードの速さにそれほど左右されない、と書いています。
ただし、AI機能が増えて、状況は変わりつつあるとも述べています。

AIによるノイズ除去などを使う予定があるなら、GPUメモリに余裕のあるものを選びます。
使わないなら、使う機能に合わせて決めれば大丈夫です。

削ってもいいところ

  • CPUのコア数(効く場面が限られるため)
  • GPUの最上位クラス(AI機能を使わないなら)
  • 見た目のための部品(光るパーツなど)

削った分は、メモリ・SSD・モニターに回す方が、使い心地につながりやすいと考えています。

モニターとストレージも、予算に入れる

RAW現像では、パソコン本体だけでなく、写真を見るモニターも大切です。

色の見え方が変わると、仕上げた写真の印象も変わって見えるからです。

アドビの推奨は、1920×1080以上の解像度です。
4Kなど高解像度のモニターを選ぶなら、GPUメモリの条件も上がります。

色の表示範囲(sRGBをどれくらい表示できるか、など)が公開されているモニターだと、比べやすくなります。

もうひとつは、写真の保存用のストレージと、バックアップの置き場所です。
写真は、1か所だけに置かないのが基本です。

自作のメリットと、注意したいこと

私はこれまで、自作でパソコンを使ってきました。

自作のよさは、必要なところにだけお金をかけられること。
あとから部品を替えやすいことも、魅力です。

そのぶん、注意したい点もあります。

  • 互換性:CPUとマザーボードの組み合わせ、メモリの規格、ケースに入る大きさなどを、自分で確かめます。
  • 保証:部品ごとに別々です。調子が悪いときは、どの部品が原因かを自分で切り分けます。
  • 手間:組み立てや、Windowsのインストール、ドライバーの設定も自分で行います。OSのライセンスも別に必要になることが多いです。

不安なときは、BTOパソコン(注文を受けてから組み立てて届けてくれるパソコン)で、メモリやSSDを選ぶ方法もあります。

予算を決める順番

  1. 使うソフトの動作環境を、公式ページで確認する
  2. メモリとSSDを、先に決める
  3. CPUとGPUは、書き出しの多さやAI機能の使い方に合わせる
  4. モニターとバックアップの分を、先に残しておく

この順番で考えると、予算を使う場所の迷いが減ります。

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