シャッター優先モード(S・Tv)の使い方。動きを止めるか流すかをシャッタースピードで決める

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シャッター優先モードは、シャッタースピードを自分で決めて、絞り(F値)はカメラに任せる撮り方です。

速いシャッターで動きを止めるか、遅いシャッターで動きを流すか。
写真の「動き」の写り方を決めたいときに便利なモードです。

この記事では、キヤノンとリコーイメージングの公式の解説をもとに、シャッター優先モードの使い方と、気をつけたい表示をまとめました。
F値を自分で決める絞り優先モードは、絞り優先の記事でくわしく書いています。

シャッター優先モードとは。S・Tvの意味

キヤノンの写真用語集では、シャッター優先AE(TvやSモード)を、撮影者がシャッタースピードを決め、絞り値の設定はカメラに任せる自動露出のしくみと説明しています。

ダイヤルの表示は、メーカーによって「S」か「Tv」です。
キヤノンの説明書によると、Tvは「Time value(タイムバリュー)」の略で、時間量のことです。

リコーイメージングのよくある質問でも、モードダイヤルをSに合わせるとシャッタースピードを手動で設定でき、カメラが適正な絞り値を自動で決めて撮影すると案内しています。

速いシャッターで止める、遅いシャッターで流す

キヤノンの説明書では、シャッタースピードを速くすると、動きの速い被写体の瞬間をとらえられ、遅くすると流動感を表現できるとしています。
作例では、1/2000秒で動きを止めた写真と、1/30秒で流れを出した写真が並んでいます。

リコーイメージングも、速くすると動きの速い被写体が一瞬止まったように写り、遅くすると動く被写体の軌跡を写せると説明しています。

キヤノンの用語集では、シャッター優先は、スポーツやモータースポーツ、鉄道、滝や川、海など水の流れを生かす風景に向いているとしています。

使い方の流れ。モードを合わせて、速さを決める

キヤノンの説明書(EOS R1)では、撮影モードをTvにして、ダイヤルでシャッタースピードを決め、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせる流れです。
半押しすると、絞り数値が自動で決まります。

リコーイメージングのGR DIGITAL IIIでは、モードダイヤルをSに合わせ、ダイヤルでシャッタースピードを変え、半押しで絞り値を確かめてから、静かに押し切ります。

画面のシャッタースピードの「”」は、秒を表しています(キヤノン)。
たとえば「0″5」は0.5秒、「15″」は15秒です。

動きをどう写すかを決めたら、シャッタースピードから合わせます。

絞り数値の点滅に注意。明るさが合わないサイン

シャッター優先では、絞りをカメラが決めるので、明るさが合わない場面もあります。
キヤノンの説明書では、絞り数値が点滅していなければ標準露出だとしています。

小さな絞り数値が点滅するときは、露出アンダー(暗すぎ)です。
シャッタースピードを遅くするか、ISO感度を上げます(キヤノン)。

大きな絞り数値が点滅するときは、露出オーバー(明るすぎ)です。
シャッタースピードを速くするか、ISO感度を下げます(キヤノン)。

暗い場所で速いシャッターを選ぶと暗くなりやすく、明るい日中に遅いシャッターを選ぶと明るくなりすぎやすい、ということです。

GR DIGITAL IIIでは、10秒以上のシャッタースピードは、マニュアル露光モードで設定します(リコーイメージング)。
選べる範囲はカメラによって違うので、説明書で確かめておきましょう。

決めることを1つにしぼれるのがよいところ

私はふだん、絞りもシャッタースピードも自分で決めるマニュアルで撮っています。
マニュアルは自由に決められる分、決めることが多くなります。

シャッター優先なら、動きの写り方を決めるシャッタースピードだけに集中できます。
動く被写体を撮るときは、まずこのモードから試してみるとよさそうです。

走る子どもや流れる川で、1/1000秒と1/30秒のように、大きく違う2つの速さで撮り比べてみてください。
シャッタースピードで写真がどう変わるのかが、ひと目でわかります。

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