NDフィルターの選び方。ND8・ND64・ND1000の数字の意味と、滝・日中の開放・動画での使い方

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NDフィルターは、写真の色を変えずに、レンズに入る光の量だけを減らすフィルターです。
数字が大きいほど濃くなり、ND8なら3段分、光を減らします。

使いどころは、主に3つです。
滝や川の流れをなめらかに写したいとき、晴れた日に絞りを開けて撮りたいとき、動画のシャッタースピードを合わせたいときです。

私はLUMIX S1にNDフィルターを付けて、調整しながら撮ることがあります。
バッテリーと縦グリップを付けたS1は1kgを超えるので、数字の意味を覚えておくと、現場で迷わずに選べます。

この記事では、NDフィルターの数字の意味と使い方、重ね付けの計算を、ケンコー・トキナーの公式情報をもとにまとめました。

NDフィルターとは? 色を変えずに光を減らすフィルター

NDは「Neutral Density」の略です。
ケンコー・トキナーは、発色に影響を与えずに光の量を減らすフィルターと説明しています。

数字は、光をどれだけ減らすかを表しています。
ND4は光の量を4分の1に、ND8は8分の1にします。

写真では、光が半分になることを「1段(1絞り分)」と数えます。
4分の1なら2段、8分の1なら3段の減光です。

  • ND4:光を4分の1に(2段分)
  • ND8:光を8分の1に(3段分)
  • ND32:5段分の減光
  • ND64:6段分の減光
  • ND400:8と3分の2段分の減光

光が半分になれば、同じ明るさで撮るには、シャッターを開けておく時間が2倍になります。
濃いフィルターほど、シャッタースピードを遅くできるということです。

NDフィルターの使いどころ。滝・日中の開放・動画

滝や渓流は、シャッタースピードを1/4秒〜1秒より遅くすると、水が絹のようになめらかに写ります。
ケンコー・トキナーは、初めてならND16が扱いやすいとしています。

晴れた日にF1.8などの明るい絞りで撮ると、明るすぎる写真になりやすくなります。
NDフィルターで光を減らせば、日中でも絞りを開けて、背景をぼかした写真が撮れます。

動画では、シャッタースピードをフレームレートの2倍くらいにするのが目安とされています。
明るい場所でこの速さを保つために、NDフィルターで明るさを合わせます。

照明のちらつき(フリッカー)を避ける目安は、電気の周波数が50Hzの地域なら1/50秒や1/100秒です。
60Hzの地域なら、1/60秒や1/120秒が目安とされています。

30秒以上の長い露光では、歩いている人がほとんど写らなくなり、立ち止まっている人だけが残ります。
人の多い観光地で、景色だけを写したいときにも使える方法です。

NDフィルターは、数字が大きいほど濃い。ND8で3段分と覚えておけば迷いません。

どの濃さを選ぶ? まずは3枚、動画なら可変NDも

必要な濃さは、撮る時間帯や天気、被写体、どれくらいぶらしたいかで変わります。
ケンコー・トキナーは、何枚かを持ち歩くことをすすめていて、例としてND8・ND64・ND1000の3枚を挙げています。

目安として、花火はND4かND8、夜景の光の線は薄めのND4かND8、流し撮りはND4〜ND16とされています。
海や湖の水面、流れる雲には、ND500やND1000などの濃いものが挙げられています。

1枚で濃さを変えられる「可変ND」もあり、動画の撮影に便利とされています。
ケンコー・トキナーの製品では、ND2.5〜ND450相当や、ND3〜ND450相当のものがあります。

重ね付けの計算と、使うときの注意

NDフィルターを2枚重ねるときの濃さは、数字の掛け算で求めます。
たとえばND8とND4を重ねると、ND32相当です。

段数で考えるときは、足し算です。
ND8(3段)とND4(2段)で、5段分の減光になります。

重ねるときは、濃いほうを被写体側に付けます。
保護フィルターは外し、重ねるとケラレ(四隅が暗くなること)やフレアが起きやすい点にも気をつけましょう。

ND400は黄色みが出やすいので、ホワイトバランスはオートがすすめられています。
シャッタースピードが遅くなるので、三脚とレリーズ(離れてシャッターを切る道具)も用意しておくと安心です。

ケンコー・トキナーの案内では、シャッタースピードは30秒までで、それより長くするときはバルブ(B)を使います。
一眼レフでは、ファインダーから光が入らないようにすることも大切です。

※内容は、2026年10月に確認したケンコー・トキナーの公式ページの案内です。

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